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大庭 正裕


どのような得意先の要望にも応えてしまうのは
エンジニア気質のなせる技
大庭 正裕

膨大な数にのぼるスキー人工。
万が一にも事故が生じたら、そのダメージは計り知れないものがあると考えたからだ。
バックルの安全性を重視しつつ、かつデザインと機能の両立。
これが三位一体となってはじめて、スキーブーツは多くの人々に多くの人々に受け入れられたのである。
エンドユーザーが望むもの、エンドユーザーに与えなければいけないもの。
大庭は、いつも技術と設計哲学を大切にしている。

コンビニエンスだから開発できた、バックル。

取締役工場長である大庭正裕の口癖は「ウチはコンビニエンスでいい。」町工場でありながら、企画提案力を持ってさえいれば、「競合他社と十分に渡り合える」自信ももっている。

大庭の言葉を裏付けるように、佐々木産業は町工場であるとともに商社でもある。ということは、得意先の業務内容ばかりか、どんなラインを装備していて、どんな製品をどのように造っているのか。これらを熟知しているから、さまざまな製品の提案が可能なのである。
また、市販品と特注品を同時に扱っているのも佐々木産業の強みである。

大庭はあくまで現場に軸足をおくことが重要だと考えている。マーケットに受け入れられる製品は、どこまでいっても研ぎ澄まされた技術から誕生するからだ。こうした考えをベースにしているから、マーケットの動きには敏感に反応する。
その大庭をヘッドとして開発されたスキーブーツのバックルは、まさしく町工場でなければ誕生しなかった製品である。
「多くの得意先の現場を見ているわけですから、つねに先行して技術を磨ける環境にあるわけです。」

大庭はいとも簡単に創造的な仕事環境を語るが、しかし実際は、いくつもの大きなハードルを乗り越えてきた結果として、スキーブーツバックルは世に送り出された。後押ししているものは、やはり技術力である。「ウチには高い精度をもった職人の技があります。これがなかったら、どんな優れたアイデアもカタチになりません。
「なんでこの仕事が続けれれるのか、ときどき考えることがあります。」大庭の表現には独特のヒネリがある。大庭にはいつも50:50で仕事をしている。思っていることを素直に口に出すタイプでもある。物事をひとつひとつ緻密に進めていくことが肝要であるともいう。
「当社が本来持っている職人的なセンスを、どうやってマシンで表現する技術へと転化させていくか。」
大庭の夢と理想は、いずれカタチになっていく。